本日2017年7月2日(日)は第30期竜王戦 決勝トーナメント『佐々木勇気五段VS藤井聡太四段』が行われました。
中学生でプロ棋士&公式戦の連勝記録1位で注目を集めている藤井聡太四段の連勝記録が30連勝へと伸ばせるのか、竜王戦の挑戦者へ一歩近づけるかの注目の一局。
今回の対局相手は佐々木勇気五段。
昨年プロ棋士になる前、藤井聡太三段時代に非公式戦で一度負けている相手。
いやー、見どころありましたね!
AbemaTV&ニコ生の解説も面白かったです。
~もくじ~
第30期竜王戦 決勝トーナメント『佐々木勇気五段VS藤井聡太四段』
先日6月26日からスタートした第30期竜王戦 決勝トーナメント。
この決勝トーナメントを勝ち抜いたひとりが挑戦者となり、第29期竜王である渡辺明竜王への挑戦することができます。
決勝トーナメントは、1組から6組まである各予選トーナメントを勝ち抜いた強者が勢ぞろい。藤井聡太四段としても、ここからは実力揃いの格上棋士と当たることになり、厳しい戦いになります。
持時間各5時間
昼食休憩:12時~12時40分(予定)
夕食休憩:18時~18時40分(予定)
(振り駒の結果)
先手:佐々木勇気五段 後手:藤井聡太四段
先日6月26日の対局で、5組優勝だった増田康宏四段に勝利した6組優勝の藤井聡太四段。
本日の決勝トーナメントの第二局目は、4組優勝者である佐々木勇気五段の対局です。
意気込みたっぷりな佐々木勇気五段
今回の対局相手は佐々木勇気五段は、昨年藤井聡太さんがプロ棋士になる前の三段時代に非公式戦で一度負けている相手です。
しかも、佐々木勇気五段は藤井聡太四段の対局を2回もわざわざ見に来ていたほど研究熱心。
前回の決勝トーナメント第一局めで、対局前から対局室に入って見ていたし、対局後の感想戦もずっと熱視線を送っていました。
オーラや意気込みでは、佐々木勇気五段の方が優勢かと思われます(笑)
対局前の佐々木勇気五段のコメントでは「連勝を止める気で」や「熱戦を期待してください」と意気込みを感じました。
日本将棋連盟サイトの佐々木勇気五段のご紹介より
わたし個人としては、藤井聡太四段にできれば竜王戦の挑戦者になって欲しいという思いと、佐々木勇気五段に連勝を止めてもらって勇気伝説の1ページにして欲しいという思いが拮抗していました。
生中継&解説が豪華
藤井聡太四段が対局するたびに生中継が入るなんて・・・スゴすぎます。しかも放送、大判解説共に先生方が豪華。
さらに本日の対局は日曜日。視聴数がどれだけ伸びるかというところも注目したいところです。
AbemaTV
2017年7月2日(日)9:30~7月3日(月)2:00
解説:中村修九段、千葉幸生六段、髙見泰地五段
聞き手:中村真梨花女流三段、山口恵梨子女流二段
AbemaTVは将棋チャンネルとAbemaGOLDの2チャンネル体制。
髙見泰地五段&山口恵梨子女流二段の解説が好きです。
ニコニコ生放送
2017年7月2日(日)9:30開場 10:00開演~感想戦まで
解説:木村一基九段
聞き手:村田智穂女流二段
※解説は12時40分からスタート
ニコ生は開場9時50分の予定が9時30分に変更になりました。
対局前の様子も見たいのでありがたいですね。でも撮影の場所取りが大変そうでした^^;
午前中は電話で糸谷先生が解説されていたようです。
解説は先日6月26日に九段へと昇段された木村一基先生。おめでとうございます。
面白くて、初心者にわかりやすい解説が定評のあるステキな先生なので、これは嬉しい!!
ティロフォンで糸谷先生や佐々木勇気五段の師匠、石田和雄九段が電話出演されていました。
ニコ生は20時半ごろには来場者が65万人に。
アクセス数が多いせいか、AbemaTVと2ブラウザで見ているせいか、音声が途切れ途切れになっていました・・・^^;
プレミアム会員&低画質でこれは・・・辛い(´・ω・`)
将棋プレミアム、囲碁・将棋チャンネル
将棋プレミアム:2017年7月2日(日)9時45分~終局
囲碁・将棋チャンネル:2017年7月2日(日)12時~終局
解説:藤井猛九段、西尾明六段
聞き手:塚田恵梨花女流1級、高浜愛子女流2級
大盤解説会
大盤解説会は、東京と関西の2ヶ所で開催されていました。
大盤解説会(読売新聞社主催)
日時:2017年7月2日(日)17時30分~
会場:よみうり大手町小ホール(読売新聞ビル5階)
解説者:阿久津主税八段、聞き手:宮宗紫野女流初段
解説者の阿久津主税八段は、竜王戦決勝トーナメント1組5位。次の竜王戦決勝トーナメントで今回の勝者と対局することになります。これは・・・聴いてみたかった!
関西大盤解説会(日本将棋連盟主催)
日時:2017年7月2日(日)18時~
会場:関西将棋会館 2階道場
解説者:福崎文吾九段、聞き手:山口絵美菜女流1級
福崎先生の漫才解説は一度聴いてみたいところ。それをエミナ修造さんがどう受けるのか、面白そう(笑)
対局の流れメモ
対局前のようす
あいかわらずすごい記者の数。100人ほど集まったらしい。
9時40分頃、藤井聡太四段が対局室に入室。その3,4分後に佐々木勇気五段が登場されました。
佐々木勇気五段はどこからか2リットルのペットボトル「奥大山の天然水」を用意。さらにカバンからマイコップが出てきました。AbemaTV解説の高見五段いわく、マイ○○をよく持ってくる方とのこと。さすが!
9時50分頃、佐々木勇気五段が一呼吸を置いてから駒箱を開け、駒を並べ始めます。
並べ終わると次は先手後手を決める振り駒。振り駒の結果、先手は佐々木勇気五段、後手は藤井聡太四段に決まりました。
対局開始
10時に対局スタート。
先手の佐々木勇気五段が一呼吸置いてから初手を指しました。初手は2六歩。
後手の藤井聡太四段は、いつも通りお茶を一口飲み、8四歩。
どちらも飛車先からのスタートです。
藤井聡太四段が二手目を指し終わると、報道関係の人々が退出。
退出後静かになったあと落ち着いてから佐々木勇気五段が三手目、2五歩。
相掛かりになりました。
高見五段、お昼の注文メニューを予想
10時45分頃、お昼の注文を取りに来られていました。
AbemaTVで解説されていた髙見泰地五段が佐々木勇気五段の昼食を予想。
うなぎか肉豆腐定食で餅をプラス、餅に餅を重ねると言われていました。
佐々木勇気五段の餅好きは有名らしい。
お昼ごはん
12時からお昼休憩。
注文メニューは、佐々木勇気五段は肉豆腐定食(もち入り)、藤井聡太四段はみろく庵の冷やし中華(大)でした。
髙見泰地五段の佐々木勇気五段のお昼ごはんが当たりました。さすが!
12時12分頃、藤井聡太四段がお昼を食べて対局室に戻ってきました。
食べるの早すぎ(笑)
前回の非公式戦の解説!
お昼休憩中、AbemaTVでは、第23回岡崎将棋まつりで行われた非公式戦の解説をしてくれていました。
佐々木勇気五段VS藤井聡太三段(当時)の対局の解説です。これは嬉しい!
第23回岡崎将棋まつりは、一手20秒の将棋。
通常では、三段が非公式戦に出ることは無いのですが、佐々木勇気五段と藤井聡太四段の師匠の師匠が親子(?)由縁もあり実現したとかしていないとか・・・。
いやー、それにしてもこれはスゴイ。面白い対局。12時40分の対局開始直前まで解説してもらえたけど、少し時間切れ感がありました。もっとじっくり聴きたかったです。
昼~夕食までは佐々木勇気五段がちょっと有利
12時40分から、昼食休憩後の対局再開。
15時頃には、佐々木勇気五段の方が若干有利な展開に。
その後、藤井聡太四段が指した9七歩という、謎の一手の後、佐々木勇気五段が長考。
約1時間20分後に5八玉というこちらも謎の一手。
藤井聡太四段が手番で夕食休憩に。
夕食休憩
佐々木勇気五段は、みろく庵『ミニとんかつ定食』。
藤井聡太四段は、みろく庵『若鳥唐揚定食』。美味しそう!
今回の対局は日曜日ということで開いているお店が少なめ。
前回の対局の時のように、棋士が注文した後に報道陣やファンが殺到して売切れないようと、注文したごはんの発表は遅めになっていたようです。
好きなものが食べられてよかった!
謎の展開も、佐々木勇気五段が有利
18時40分から対局再開。
対局者二人共、早めに対局室に戻られていました。
藤井聡太四段が素人にはまったく理解不明な妙手を打つものの、佐々木勇気五段が巧く差し回し。佐々木勇気五段のミスがなければ勝ちという状態に。
ニコ生での木村先生の解説がわかりやすくてスゴかった。
詰みを読みきったのか・・・
21時10分頃からの展開が面白い。
藤井聡太四段が佐々木勇気五段の王が詰まないことを読み切ったのか打つ手が早くなる2,3手がありました・・・こわすぎ。
その後、手が止まり、お互いに水を飲み。
藤井聡太四段がしばらく時間を使い、力なく4四金へ動かす。
読み切ったのか、その後ポチポチと進み、わかりやすい詰みのカタチまで。
21時30分頃に、藤井聡太四段が上着を着て身を整え。
藤井聡太四段の「参りました」で投了。
藤井聡太四段のガックリした姿が印象的でした。
感想戦も熱戦
インタビューも長かったせいか、感想戦が終わったのは22時半頃。
熱い感想戦でした。
感想戦後、駒をしまい終わった後もしばらく話しこまれていました。藤井聡太四段はまだ納得がいかないところがあったようです。
これはこの二人、今後いい関係になっていきそうな予感でワクワクします。
さいごに佐々木勇気五段はカバンにお盆をしまっていました。
やっぱりMyお盆だった!!(笑)さすが(笑)
AbemaTVの解説陣が居残り解説、ありがとうございます!
感想戦の後、AbemaTVの解説陣三人が登場。
投了後の詰みの解説をしてくれました。
さらに初手からの解説・・・と思ったら時間の関係で無しということになりました。
その後、解説陣の感想で終了。ありがとうございました。
佐々木勇気五段が隙きの無い将棋で完勝。藤井聡太四段に勝つにはかなり大変。若手棋士はさらに頑張らないと。と言った感じの感想をされていました。
AbemaTVのサーバーをパンクさせる程の注目度がヤバイ
20時半前には、視聴数は将棋chだけで6.2Mになっていました。のべ620万人超えΣ(゚∀゚ノ)ノ
今回は2チャンネル体制で同内容を放送しているAbemaGoldでは2.4M。これは新記録?
・・・と思ってるうちに、Abemaサーバーが全部落ちたという^^;
将棋チャンネルだけではなくて、全チャンネル見えない・・・。これはヤバイ。
前回6月26日の対局の放送は「亀田興毅に勝ったら1000万円」に次ぐAbemaTV全番組で歴代2位のアクセス数だったとのこと。
5月に放送されたAbemaTV「亀田興毅に勝ったら1000万円」の生放送時にも、チャンネルのサーバーが落ちました。
その教訓からか、前回の藤井聡太四段の対局生中継から、将棋チャンネルとAbemaGOLDの2チャンネル体制で放送されていたのですが・・・。
それにもかかわらず、今回は全チャンネルが落ちるという・・・^^;
どれだけスゴイんでしょうか。藤井聡太四段効果。
AbemaTVが落ちたのでニコ生移動する人がいたのか、その後ニコ生でも70万人を越えていました。
ニコ生はプレミアム会員で見ていたので、音声が時々止まるけど安定して見られる状態。
いやー、プレミアム会員でよかった(*´ω`*)
この注目度は本当にスゴイですね。
投了後の視聴数はAbemaGoldが3.1M、将棋chは8.2Mになっていました。
明日のAbemaTVの公式発表が楽しみです。
藤井聡太四段30連勝ならずですが、今後に期待!
101手までで、先手の佐々木勇気五段が勝利!
さすが!佐々木勇気五段!!
しっかり研究されていて、隙がなく安定感のある差し回しだったと思います。
見どころのある熱い戦いでした。
これで藤井聡太四段は30連勝ならず、歴代連勝記録がストップという結果に。
しかし、本人にとってはこれからが本領発揮なのではないでしょうか。
この負けた悔しさをバネに、さらに力をつけてグングン伸びていくことでしょう。
日本将棋連盟のサイトには、対局終了後に関係者のコメントが掲載されていました。
日本将棋連盟会長である佐藤康光九段や師匠の杉本昌隆七段、お母さんのコメント・・・泣きそうでした。
負けて悔しいでしょうが、これも良い機会。
これからの対局、藤井聡太四段の成長、さらには将棋界全体のレベルアップを楽しみにしています!!
次回の藤井聡太四段の対局は7月6日!
30連勝という記録と竜王への挑戦のチャンスは逃しましたが、まだまだ注目しておきたいところです。
藤井聡太四段の次回の対局は、
順位戦C級2組『中田功七段VS藤井聡太四段』の対局になります。
持ち時間は6時間という長丁場。
中田功七段は佐藤天彦名人の師匠ということでこれも熱い対局になりそうですね。
AbemaTV
解説:黒沢怜生五段、青嶋未来五段、飯島栄治七段
聞き手:中村桃子女流初段、山口恵梨子女流二段
ニコ生
解説は村山慈明七段、聞き手は貞升南女流初段。これは楽しみ!
藤井聡太四段の連勝記録はストップということで、これまでの藤井聡太四段への異常な注目度は少し落ち着くのではないでしょうか。
両対局者が落ち着いてしっかり将棋が指せる環境に戻るといいですね。
いや・・・注目度が落ちるともしかして生中継が減ってしまったりする?
このままずっと生中継は継続してもらえたら、嬉しい!
次回も楽しみです!!
コメント