NHKクローズアップ現代+で「副業貧乏に内職地獄?“ネット・ワーカー”残酷物語」が放送されていました。(2017年2月1日(水)放送分)
わたしは録画予約の設定ミスで放送を見られなかったんですけどね(^_^;)
NHKクローズアップ現代+のサイトでは、放送内容のダイジェスト記事がまとめられていますので、その記事を読んで思ったことを書いてみました。
~もくじ~
テレビ放送内容
これまでの働き方は、会社に雇われ時間と場所を限定されて働く人が多かったのですが、インターネットの普及にともない、時間や場所に限定されない働き方が増えてきました。
ネットを通じて仕事を請け負う「ネット・ワーカー」が増えて注目を集めているが、その実態は過酷な労働環境もあるという内容。
昨年末に話題になったまとめサイトのDeNAウェルク問題や価格や仕様変更に無茶を言う企業など、低賃金の問題、世界では配車サービス・ウーバーの件などが取り上げられていました。
詳しいダイジェスト内容は公式サイトへどうぞ。
副業貧乏に内職地獄?“ネット・ワーカー”残酷物語 | NHK クローズアップ現代
わたしはネット・ワーカーにはならない
ネット・ワーカーとは
NHKクローズアップ現代+の番組内では、「ネットを通じて仕事を請け負う人のことをネット・ワーカーと呼ぶことにしました」と紹介されていました。
このブログでも「ネットを通じて仕事を請け負う人のことをネット・ワーカー」としています。
半農半Xスタイルがしたい
ネットを通じて仕事を請け負う「ネット・ワーカー」。
わたしも、10年ほど前からこういったかたちの仕事の形式で叩きたいと考えていました。
学生時代に学んだ電気系の仕事ではなくウェブ系の仕事を選んだのは、将来的に半農半Xとして農業とウェブの仕事ができたらと考えての選択。結婚しても子どもができても、家で働けるスタイル。
ウェブ系であればもっと早く一般的に普及するかなと思っていたのに意外と時代の流れが遅くて、まだまだこのスタイルは定着していません。
個人情報や機密情報の取り扱いなど、コンプライアンス面がうるさくなったため、このスタイルが減速したのではないかと推測しています。
時間や場所にとらわれない仕事とは
インターネットが普及して、時間や場所にとらわれずに仕事ができるようになりました。
仲介サイトを利用して、シッターの仕事や配車サービス・ウーバーのような形で空いている時間を利用して仕事をするというスタイル。
たとえば、明日の午後2時間ほど仕事ができると思ったら、その時間を仲介サイトに登録しておくと、直接依頼がくるといったもの。
ウェブ系でも、とくに記事執筆のお仕事は、時間ではなく場所にとらわれないので、家から離れられない人はとくに仕事がしやすいのではないでしょうか。
クラウドソーシングに登録してみて
クラウドソーシングサービスとは、仲介サイトを通してお仕事をするネットを使った在宅ワークのようなもの。
仕事を辞めて、家で仕事をしてみようかとクラウドソーシングの大手である「クラウドワークス」「ランサーズ」に登録してみました。
ウェブサイト制作系の仕事をしていたため、ノウハウを活かせるかなと思ったのですが、まずは仕事を取るのがむずかしい。
しかも仕事がきたと思ったら、納期に余裕のないムチャな案件。
登録して一か月ほどで、自分は一体なにがしたかったんだろうという悩みのループにおちいりました。
自分にとって「仕事とはなにか」
クラウドソーシングに登録してよかったことは、自分にとって「仕事とはなにか」ということに気づけたこと。
もし案件を受けて無事納品したとしても、それは自分のウェブサイトではないし育てていくこともできません。
わたしはウェブ制作がしたかったのではなく、制作したものを育てるのが好きなんだということに気づくことができました。
じつは内心で、とにかく仕事をして自分でお金が稼げるようにならなきゃとあせっていたのです。
お金は大事だけど、時間をもっと大切にしたいから仕事を辞めたのに、わたしは一体なにをやっているんだろうと。
それに、指示された作業だけをするのであれば、勤めていたほうがだんぜん効率が良い。もうほんとうに、本末転倒。
ネット・ワーカーには自己管理力が問われる
クラウドソーシングは初心者に厳しい
クラウドソーシングの現状は、作業者側にはやさしくないシステムになっています。需要と供給のバランスが問題。
評価が高い人のところに報酬の高い仕事がいき、初心者はその評価をあつめるために、割に合わない安い賃金でも仕事をする。
逆に依頼側にはメリットが多いシステム。依頼側は人件費という固定費を払わなくてもいいというのが最大のメリットです。自分が好きな時に仕事の依頼ができるし、安くだしても仕事してくれる人がいるという状態になっている。
番組内で紹介されていた孫請けも問題。
このシステムを利用し、依頼元からもらった記事作成案件をさらに別のライター(孫請け)に安い価格でまわして利益をもらうという実態も。
安請け合いは負のループ
「安い金額でもやります」という人が増えると、負のループに陥っていきます。
作業者側が安い金額で仕事をし続けると、依頼者側が安く使えると考え、底値を探し始めます。さらに安く安くと・・・。
どれだけ仕事をしても安い賃金でしか働けないという認識が作業者側に広まっていくと、クラウドソーシング業界時代も落ちていきます。
これはクラウドソーシング業界側もなんとかしたい問題でしょうね。
自己管理力が問われる
クラウドソーシング業界側がなんとかしたくてもすぐには対処されません。
負のループやシステムに利用されないようにするには、自己管理力が重要です。自分のできることと自分の対価をしっかり認識することが大切。
自己管理力がないのであれば、会社に管理してもらうほうがだんぜんストレスが少ない人生が送れるんじゃないかと。お金がないと心の余裕がなくなりますからね。
世の中には自分で仕事ができる人と仕事をもらって仕事ができる人、さまざまな人がいるからこそ成り立っているんですから。
自分の向いているスタイルは何なのか、何が一番大切なのかを考えてほしい。
時間や場所にとらわれない働き方って憧れますが、向かない人には本当に向きません。むしろ時間や場所にとらわれないからこそ、時間を大切にしてほしい。
それでも不安定なところで安定したい
そう言いながらも、わたしは不安定な仕事のほうが好きなんです。
ネットショップに勤めている頃も、メルマガを配信したり、イベントを開催しても反応があるときとまったく反応がないときがありました。焦りますが、とにかくやってみるしかない。10回に1回当たればラッキーな程度で、とにかくがむしゃらにいろいろやっていました。
大きい会社に入った時の安定感は良かったんですが、だんだんとよどみ始めました。現状維持でいいのか。仕事をそれなりにこなせばお金がもらえるけど、それ以上を目指さなくて良いのか。
安定すると、よどむんです。やる気が停滞するというか。
だから「不安定なところで安定する」人生が目標です。もちろん計画的にね。
「不安定なところで安定する」のなら、自分が自分に支持できる側がいい。
だからわたしはネットワーカーにはならない。
さいごに
仕事をしてお金がもらえることは当たり前じゃない。
働いても働いた分の金額がもらえるとは限らない。
自分の能力を知り、自分の価値を知って自分を管理する。
ネットワーカーに限らず、自己管理ができないと仕事をうまくこなすことはできないなーと思いました。まる。
「仕事は自己管理が大切~「副業貧乏に内職地獄?“ネット・ワーカー”残酷物語」を見て」をご覧いただきありがとうございました。
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