ドラクエ音楽はクラシックだ!題名のない音楽会『吹奏楽によるドラゴンクエストの音楽会』を見て

題名のない音楽会で『吹奏楽によるドラゴンクエストの音楽会』の放送がありました。(2017年1月29日(日)放送)

ドラゴンクエスト(ドラクエ)のゲーム自体は遊んだことが無いのですが、ドラゴンクエストの音楽は何度くり返し聴いても名作です。

 

~もくじ~

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題名のない音楽会とは

テレビ朝日系のクラシック音楽をテーマにした長寿番組。毎回テーマを決めて音楽会を開催しています。だから番組名は「題名のない音楽会」!

放送は、地上波テレビ朝日系で毎週日曜あさ9時。BS朝日では、毎週日曜よる11時から一週間遅れて再放送があります。

 

「題名のない音楽会」ならではの視点や企画で、クラシックをあまり知らないという人でも気軽に楽しむことができるステキな番組!

2015年からは、ヴァイオリニストの五嶋龍さんが司会を務めています。

 

スポンサーは石油会社「出光興産」一社のみの単独提供。

音楽会の雰囲気をジャマしないように番組途中ではCMを入れないように配慮されているとてもステキな番組です。番組前後にながれる「出光興産」のCMもステキ。ものがたりがあり、映像、音楽ともに美しくて好きです。

 

詳しくは公式サイトへどうぞ

題名のない音楽会|テレビ朝日
テレビ朝日「題名のない音楽会」オフィシャルサイト

 

ドラゴンクエストとは

ドラゴンクエストは、1986年にエニックス(現スクウェア・エニックス)より発売されたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲームソフトが始まり。

社会的ブームとなり、現在でも人気は衰えていません。

さまざまなゲーム媒体でドラクエ10まで発売されていて、今年はドラクエ11が発売されます。メインのゲーム以外に外伝シリーズもあるので、全部で一体いくつあるのか・・・数えきれないほど(^^;)

 

吹奏楽によるドラゴンクエストの音楽会について

本日のテーマは「吹奏楽によるドラゴンクエストの音楽会」!

ドラゴンクエストの曲だけで演奏会ができるほど、バリエーション豊かで、名曲揃い。日本だけでなく海外で何度も演奏される人気のゲーム音楽です。

 

ドラクエ音楽担当は作曲家すぎやまこういちさん

ドラゴンクエスト音楽担当の作曲家はすぎやまこういちさん。

すぎやまこういちさんといえばドラクエ!ドラクエといえば、すぎやまこういちさん!というほど、子どもの頃から印象的だった作曲家さん。お名前もひらがなで覚えやすいですしね。

 

「題名のない音楽会」には、すぎやまこういちさんがVTR出演。

ドラクエ音楽の背景を教えてくれました。

 

ドラクエ音楽の原点はクラシック音楽

すぎやまこういちさんがドラクエ音楽を作曲するときに原点となったのはクラシック音楽。繰り返し聴いても飽きない、聴き減りのしない曲としてクラシック音楽をイメージして作られました。

 

ドラクエⅠが発売された当時のゲーム音楽は3音のみ。3音とは、同時に発生させることができる音が3つだけ、最大3和音という意味です。

オーケストラの多彩な音をイメージしながら3音で表現するなんてスゴすぎますよね!!

 

昔のゲーム音楽の素晴らしさは、ここがポイントなのかなと思っています。

ものすごく限られた音源でいかに豊かに表現できるか。

基本の音が一音一音しっかりと練って作られている。だからこそ、豊富な音があふれるクラシックにアレンジしても、美しい。

 

技術が発達して、ゲーム内に音をたくさん入れられるようになった今でもゲーム音楽のその精神は受け継がれています。

 

何度聴いても、何度でも感動する。

ゲーム音楽、ドラクエ音楽は本当に素晴らしい音楽です。

 

吹奏楽とドラゴンクエスト

ドラゴンクエストの音楽は交響組曲で演奏されることが多かったのですが、2010年に吹奏楽の「ドラゴンクエスト」楽曲の本格的楽譜集が発売されました。

 

「ドラゴンクエスト」吹奏楽の“本格的”楽譜集が発売! (SQUARE ENIXドラクエ・パラダイスより)

「ドラゴンクエスト」吹奏楽の“本格的”楽譜集が発売! | ドラクエ・パラダイス(ドラパラ)ドラゴンクエスト公式サイト | SQUARE ENIX
全国の学校などを中心に盛り上がりを見せてるブラスバンドブーム。そうした吹奏楽プレイヤーたちの要望に応え、吹奏楽の「ドラゴンクエスト」楽曲の本格的楽譜集が発売されました。ドラゴンクエストの最新情報をドラパラで配信中!ドラゴンクエストシリーズの...

 

吹奏楽の楽譜の編曲は真島俊夫さん。

真島俊夫さんは、たくさんの吹奏楽の編曲を担当されている人気作曲・編曲家。この楽譜があるおかげで、たくさんの学校や団体で吹奏楽の演奏される機会が増え、ドラクエ音楽も身近になりました。

 

残念ながら編曲の真島俊夫さんは昨年お亡くなりになりましたが、本当にステキな作曲・編曲がたくさん残っています。これからも受け継がれていくのでしょうね。

 

過去記事はこちら

真島俊夫さん、さようなら ありがとう。
「題名のない音楽会」を見ていて知ったのですが、先日2016年4月21日に作曲編曲家の真島俊夫さんがお亡くなりになったそうです。 真島俊夫さんは「宝島」の編曲やコンクール課題曲等、吹奏楽曲の作曲編曲をされていた方。 吹奏楽ファンや学校で少しだ...

 

吹奏楽によるドラゴンクエストの音楽会の内容

指揮は大井剛史さん、演奏は東京佼成ウインドオーケストラ。

演奏曲4曲とも、作曲:すぎやまこういちさん、編曲:真島俊夫さん。

3曲めの「ジプシー・ダンス」では五嶋龍さんもヴァイオリンを弾いて参加!

 

番組の詳細は公式サイトへどうぞ

題名のない音楽会|テレビ朝日
テレビ朝日「題名のない音楽会」オフィシャルサイト ギネスブックが「世界一長寿のクラシック音楽番組」と認定。2015年10月からはヴァイオリニスト・五嶋龍が司会者に就任し「伝統をアップデート」をコンセプトに良質な音楽をお届けします。
BS朝日では、2017年2月5日(日)よる11時~
題名のない音楽会『吹奏楽によるドラゴンクエストの音楽会』の放送があります。

 

「ドラゴンクエストⅠ」より『序曲』

「ドラクエ1」より『序曲』は、ドラゴンクエストを代表するオープニングテーマ曲。アレンジは違えども、ドラクエの全シリーズに共通するメロディというかハーモニーというか。

ドラクエのゲームを知らない人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

小学校の運動会で入場曲として使われたこともありました。(^^)

 

3音で聴いても、オーケストラ、吹奏楽で聴いても『序曲』だとすぐわかる親しみやすい旋律。吹奏楽で聴くと、トランペットやトロンボーンの金管の音がいきいきしていて、華やかで元気が出る演奏になりますね。

 

「ドラゴンクエストⅢ」より「戦闘のテーマ~アレフガルドにて~勇者の挑戦」

「ドラクエ3」より「戦闘のテーマ~アレフガルドにて~勇者の挑戦」の3曲のメドレー。

「アレフガルドにて」について、指揮者大井剛史さんの解説では中世のグレゴリオの音階に共通点を感じるとのこと。

すぎやまこういちさんのコメントでも、中世ヨーロッパをひとりでトボトボ行く不安な感じをだそうとしたそう。

 

戦闘のテーマ

「戦闘のテーマ」のタンバリンが大好きで!もうテンション上がります!!

一日中「戦闘のテーマ」だけをくり返して聴いていても飽きないくらい好きです。戦闘いつまでたっても終わらないじゃん・・・というツッコミの声が聞こえそうですが(^^;)

以前に、たぶんしゃべくり007だと思いますが、テレビ番組でくりぃむしちゅー有田さんとアンタッチャブルのザキヤマさんが共演した時、有田さんがドラクエを遊んでいて戦闘シーンになるとザキヤマさんが隣で踊って応援していたという話をしていました。あれ以来、戦闘のテーマを聴くとその光景を思い出します(笑)

 

演奏は、サックスの後打ち音や、トランペットの明るく華やかな旋律、トロンボーンのタタタッタタタッタタの部分やホルンの旋律がカッコいいです!

 

アレフガルドにて

「アレフガルドにて」は、オーボエとファゴットの音が懐かしく神秘的な雰囲気。ハープの伴奏も美しいです。クラリネットとフルートの冷たい風のイメージも良いですね。

指揮者の大井剛史さん、すぎやまこういちさんが言われたとおり、中世ヨーロッパの雰囲気がする、どこかなつかしいけど物寂しい曲。

ハープの音色が遠い思い出を思わせる雰囲気のところで、次の曲「勇者の挑戦」がジャーンと始まります。

 

勇者の挑戦

「勇者の挑戦」はホルンの音がステキ!トランペット、トロンボーンがカッコいい!クラリネットのザワザワ感や、トランペットとトロンボーンのメロディ、旋律のハーモニーが好きです。

 

 

「ドラゴンクエストⅣ」より「ジプシー・ダンス」

「ドラクエ4」より「ジプシー・ダンス」。

指揮の大井剛史さんの解説では、ビゼー作曲「カルメン組曲」より「ジプシーの踊り」に雰囲気が似ているとのコメントが。言われて聴いてみるとたしかにエキゾチックな雰囲気が似ていますね!

すぎやまこういちさんのコメントでは、ロマ音楽風にしたとのこと。

 

ゲームをしたことがある夫が言うには、本編ゲーム中にあまり出てこない曲であまり覚えていない曲なんだそう。

 

「ジプシー・ダンス」のパーカッション、タンバリンがリズミカルでステキ!

この曲では、五嶋龍さんのヴァイオリン・ソロとして参加。ヴァイオリンが入ると、さらに華やかになりますね。熱くて情熱的な演奏がステキでカッコいい!!

 

「ドラゴンクエストⅤ」より「結婚ワルツ」

主人公が結婚する場面でながれる曲。

指揮の大井剛史さんの解説では、結婚する時にながれる曲といえば、メンデルスゾーン作曲の「結婚行進曲」。

なぜワルツを使ったのかをすぎやまこういちさんに聞くと、「嬉くて踊りだしたくなる感じを表現した」とのこと。チャイコフスキー「眠れる森の美女」に通じますね。

 

「結婚ワルツ」は、三拍子で流れるようなクラリネットとサックスの旋律が楽しくなるワルツです。嬉しくて踊りだしたくなります。

 

だいめいとビアンカの結婚式

ゲーム映像を紹介するときに、主人公の名前が「だいめい」になっていました。

最初は「だいめい」ってなんだろうと思っていたら、名前は自分でつけられますもんね!題名のない音楽会で「だいめい」。なるほど!

番組紹介のために、結婚式のシーンまでゲームを遊んだのかなーなんて(笑)

 

吹奏楽のドラクエ音楽でおすすめCD

ドラゴンクエストの交響曲のCDは多いのですが、吹奏楽曲は意外と少ないです。

 

吹奏楽による「ドラゴンクエスト」Part1、Part2は2010年に発売されたCD。

演奏は東京メトロポリタン・ウィンド・アンサンブル、指揮はすぎやまこういちさん。

 

吹奏楽による「ドラゴンクエスト」PartI

12曲めに「戦闘のテーマ~アレフガルドにて~勇者の挑戦」が収録されています。

 

吹奏楽による「ドラゴンクエスト」PartII

8曲めに「結婚ワルツ」が収録されています。

 

東京佼成ウインドオーケストラもドラゴンクエストの吹奏楽曲CDを発売していますが、2003年に発売されたものなのでさすがに手に入れるのは少々困難かと。

 

吹奏楽組曲「ドラゴンクエスト」第3集

 

ドラクエのコンサートは身近でも

ドラゴンクエストの音楽は、ゲーム音楽の中では比較的よく演奏されます。ぜひ一度コンサートなど足を運んでみてください。一度といわず、何度でも!

 

 

 

「 ドラクエ音楽はクラシックだ!題名のない音楽会『吹奏楽によるドラゴンクエストの音楽会』を見て」をご覧いただきありがとうございました。

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