先日、NHKのくらし◇解説「廃炉ロボコンに挑め!」という番組を見ました。
「廃炉ロボコン」って何だろう!?
タイトルから見ると、「廃炉」はたぶん原発廃炉の事で、ロボコンは・・・うーん、ロボット・・・コントロールの略とか??
昨年2015年に「原発内部に投入された調査ロボットが壊れた」というニュースを見た気がしたので、今回もそういう関係かなと思いながら番組を見ていました。
ロボコンは、「ロボット・コンテスト」の略でした。
(・_・;)<ちょっと違ってましたね。
「ロボコン」と言えば、NHKで毎年放送されているロボットコンテストを思い浮かべますが、今回はNHK主催のロボコンではなく、文部科学省のプロジェクトの一貫で初開催されたロボコンなんだそう。
本日は、そんな廃炉創造ロボコンに思いを馳せてみました。
~もくじ~
廃炉創造ロボコンはNHKロボコンとは主旨が違う
NHKで放送されているロボコンは何度か見たことがあります。
NHKのロボコンは「アイデア対決・ロボットコンテスト」。高専ロボコン、学生ロボコン、ABUロボコンで分かれているようですね。
テーマに沿ったアイデアとそれを実装する技術がとてもワクワクします!
ただ、今回はNHKロボコンとは少し主旨が違います。至って、真剣です。
もちろんNHKロボコンも真剣なのですが、廃炉創造ロボコンは「現実化させるのに真剣」と言えばいいのでしょうか。
本ロボコンは、「文部科学省・国家課題対応型研究開発推進事業(英知を結集した原子力科学技術・ 人材育成推進事業)『廃止措置研究・人材育成等強化プログラム』」の一環として実施するものです。
ロボット製作を通じて学生に廃炉に関する興味を持たせると同時に、学生の創造性の涵養に貢献し、 課題解決能力のみならず、課題発見能力を養うことを目的としています。
参考サイト:【賛助会員 福島工業高等専門学校からのお知らせ】廃炉創造ロボコン実施のご案内 | イノベーション・コースト構想推進企業協議会
実際に廃炉用ロボットの開発テストにも使われている原子炉建屋内を想定したフィールド。
放射線対策が施行されたロボットを想定したロボット造り、操作視野も狭いし遠隔操作をしなければいけない等、かなり現実的なことを想定したロボコン。
しかも、このロボコンは、実演だけでなくプレゼンテーションも競技の一部。
廃炉を真剣に考える、若者たちを育てるという意味で良い機会になったと思います。
廃炉創造ロボコンの結果は?
結果が気になると思いますが、NHKで放送されるようですので、よければぜひ。
廃炉創造ロボコンの様子は、12月15日(木)8:15~9:54にNHK総合「あさイチ」、1月22日(日)10:05~10:53にNHK総合「明日へ」等で放映される予定です。
引用:福島工業高等専門学校 ニュース内容より
※放送地域によっては時間が違ったり見えないかもしれません。
NHKくらし☆解説のページにも、少しまとめられています。
「廃炉ロボコンに挑め!」(くらし☆解説)
廃炉創造ロボコンに思いを馳せる
2011年3月11日におこった東日本大震災。
大阪でも多少は揺れましたが、東北・関東地域の方がどんな思いをされたのか、わたしは思いを寄せることしかできません。5年経ちましたが、まだ5年、もう5年と人それぞれ時の流れの感じ方は違います。わたしは・・・「まだ5年」かな。
今回の廃炉創造ロボコンでは、なかなか難色でした。最初に見始めたときには、とても期待をしていたのですが、こんなにも現実は厳しいものなのかと。
廃炉作業はこれから何十年もかかります。そして、その中心を担うのが今の若い人たち。
これまで親世代が一生懸命に作ってきたものを、今度は子世代が一生懸命に片付けることになります。
今わたしたちがいる社会は、創る、壊すの繰り返しで発展してきました。産業革命や戦後の発展を見ればわかる通り、殆どの場合は戦争などの人為的なキッカケの後ではありますが。
廃炉というとマイナスなイメージもありますが、この技術は今後の発展におおいに貢献することできます。こうやって技術は進化していくのかなと。
今回は、若い人のアイデアと技術がたくさんつまっているロボコン。これに既存の専門家の経験や技術、知恵が合わさると、技術の発展に少しでも加速がかかるのではないかなと、希望を感じます。
あ、もちろんですが、NHKロボコンも頑張ってください!
ロボコンサイトのフッター部分でくるくる回るギアが可愛い(>ω<)
あとがき
今回は、こんな素晴らしいコンテストがあるという事、若者たちが頑張っているという事、東日本大震災を忘れたくないという思いで、どうしてもピックアップしたくて思いを綴りました。
番組のインタビューや解説者の方も言われていましたが、廃炉と言うとマイナスなイメージがあります。マイナスなイメージではなく明るい未来へのイメージへ向う、一つのプロジェクトとして廃炉創造ロボコンは今後も続けていただきたいです。
すでに起ったことを後悔しても元には戻らない。元に戻すのではなく、次のステップに進む原動力、心の支えとして今後もこのような企画があるといいですね。
そういえば、「こぼれた水は元には戻らないけどまたくめばいい」というような名言ありませんでした?
これからも応援しています。
コメント